承認式当日。




姫宮ホールディングスが所有する某ホテル。




まだ、誰も来ていない静かな空間。




犯人が誰だか分かっているからかな。




やけに落ち着いている。




でも、腰には念のために持たせられた拳銃が。




使わないことを祈る。





承認式が行われる予定の部屋のステージには、人影がある。





じっと、姫宮ホールディングスの標章を見つめている。