「私は政略結婚でして、好きな男性がいても叶わなかった。だから、未来には自由にして欲しかったんです。次女だから、会社を継がなくていい、とかそんな考えではなく」 口角をあげて優しく微笑んだ。 すると、親父も頬を緩めた。 「その答えが聞けて良かったです。当の本人達はいませんが、これから宜しくお願いします」 握手を求めると、彼女は笑って親父の手を握った。 「喜んで」 俺も嬉しくて、つい笑ってしまった。 これが、親父たちの、親としての決意を見た日だった。