「せんせー。歩、目ぇ覚ましました」 顔の距離は変えずに、彼は言う。 ひんやりとした、シルバーのネックレスが顔に当たる。 「それは良かった...あのーっ、あたしイベントに参加したいので...」 そわそわしている先生。 「あー。どうぞ、どうぞ」 「すみませんっ...」 彼の軽い声で、先生は保健室を飛び出す。 「おーい。生きてっかぁ?」 真っ黒の瞳があたしを見つめる。