真っ暗で何も見えない。 そんな闇の中を、走ってるあたし。 恐くないわけない。 本当はすごく恐いよ。 手が震えてるのも解る。 今、この角で誰かが襲ってくるんじゃないかって。 後ろを振り向くと、誰かが立ってるんじゃないかって。 でも。 それでも、あたしは大事な主を守らなきゃいけないの。 初めて椎に逢ったあの日に、誓ったんだから。