フッと笑みを零すと、ミシェルちゃんのお父さんが近づいて来た。
早口の英語で、英語が得意なあたしでも聞き取れなかった。
「そろそろ帰らなきゃ」
ミシェルちゃんが残念そうに溜息をついた。
いつまでも、ここにいれるわけじゃないんだ。
「一泊二日で、すごく短い時間だったけど楽しかったよ」
暇そうにアクビをしていた椎を引っ張る。
「日本のバレンタインも味わえたし」
ニコッと笑う。
「これからは、お父さんやお母さんに甘えるんだよ?」
クスッと笑って、ミシェルちゃんの頭を撫でる。
「あんまりワガママ言うなよ」
お兄ちゃんみたいな口調の椎。

