何も言えずに驚いていると、ミシェルちゃんが涙目であたしの方に走ってきた。 「アユムーッ! パパが叩いたよーっ!!」 ......これは、空耳? 可愛らしい日本語の声が、ミシェルちゃんの口から出てきた。 今まで、ドイツ語だったよね? 驚きを隠せなかった。 「アユムー?」 しかも、ペラペラで日本人のように上手。 ゆっくりとしゃがんで、目線の高さを合わせる。 くりくりのぱっちりの瞳が、あたしを見つめる。