すると、ニコッと笑ってくれた。 「ミシェルちゃんも探しておいで。一番大切な人に渡すための」 そう言うと、微笑んでショップの中に入っていった。 可愛いなぁ。走る姿も。 「俺だけのために、買ってくるんだろ?」 笑いながら見下ろす椎。 「そんなわけないじゃん。桐や、椿くんに譲さんに紀子さん。上杉さんや、理玖...支部の人にも贈らなきゃ」 指を折って、渡す人を数える。 「市販かよ。まぁ、歩からだったら市販のほうがマシだな」 考え込む椎の頭を、無言で叩く。 どーせあたしは、料理下手ですよーだ。