ん? 何か落ちた?



ホワイトボードを持った瞬間、何かが落ちた。




視線で床の上を探すと、小さな紙切れがあった。




拾ってみても、真っ白で何も書かれていない。




ひっくり返して、裏を見る。




[奥様から許可を頂きましたので、家政婦一同ひとつき遅れのお正月休暇を頂きます。]




綺麗な字で、サラサラと書かれてある。




「嘘でしょ...」




あまりにも急すぎて、思わず呟いてしまう。





でも、あたしの声は説明するのに必死な椎と、ニコニコ微笑んでいるミシェルちゃんには届かなかった。