校舎から出て、いつもの迎えの車が来る場所へ向かう。
年も明けて、1月なんてあっという間に過ぎていった。
それなのに、あの空気は何も変わらないなんて...。
ボーッと歩いていると、人影が見えた。
「上杉さんっ」
暇そうにアクビをしている上杉さんの姿があった。
「どうぞ」
車のドアを開け、入るのを促す。
帽子も被らずに、ニコッと笑う彼。
こんな風に、上杉さんは真面目じゃないし。
いつも、微かに煙草の匂いがする。
でも、吸う日と吸わない日が分かれてていつも匂いがするわけじゃない。
とにかく気まぐれなの。

