【完】あたしが君を守るから






「で。どうしてそんなに急いでたの?」




刺すような視線があたしに向けられる。




「実は、遊園地で襲われまして...」




隠していても、何も良いことがなさそうだから正直に話す。




「襲われた?! 歩ちゃんが??!」




目を見開いて、あたしの両肩を揺さぶる。




「お、落ち着いて...くだ、さい...」




途切れ途切れでも、とにかく伝える。




手を離すと、桃さんは舌打ちした。




「えっ...」




意外というか、恐くて声が漏れた。




「こんな可愛い歩ちゃんを襲うなんて...許すまじ」




眉間に皺を寄せて、拳を強く握りしめる。