どうやって逃げるべきかな。 考え始めると、あたしに銃を突きつけている男がにたりと笑みを浮かべた。 「姫宮の方々が要求に応じてくれないから、見せしめとして...ね」 「何する気...?」 怖れながらも、眉間に皺を寄せて問う。 「何って...こういうこと?」 ――――カチャリ 弾丸をセットする音がする。 こいつ...本気で撃つ気だ。 もう、迷ってる暇なんかない。 この銃口が、椎に向けられちゃいけないんだ。 きゅっと口を結び、覚悟を決める。