「でも。そのおかげか、今まで歩をずっと見てきた」 落ち着こうと頑張ってきたけど... え、ずっと...、えぇっ?!! ってのが、あたしの心の中では起こっていた。 それでも、あたしのことは気にせずに、夏目は続ける。 「どんなに仕掛けても、歩とアイツの縁は切れないし...」 ムカついているのか、声は苛々してる。 その先を、黙って待つ。 ニヤリ、と怪しげに笑う彼。