「良かったの? 美咲さんと一緒じゃなくて」
本当は言いたくないけど、1番聞きたいこと。
目を隠しているから、椎の表情が読み取れない。
だからこそ、聞けるのかも。
「んー? いいよ、別に。俺が歩といたいんだから」
腕をずらしてこっそり椎を見ると、大きなアクビを零していた。
ホント、何も考えてないんだから。
段々落ち着いてきて、ゆっくりと瞼を閉じた。
「歩こそ、アイツと一緒じゃなくて良かったのかよ...」
ん...。寝ようと思ったのに...。
意識を取り戻して、質問に答える。
「アイツって、夏目?」
「うん」

