「ほら、歩...」 静かに吐息が、あたしにかかる。 「やだ...、来ないでよ...」 精一杯の強気で、少しずつ後ずさりする。 それでも、笑顔で近づいてくる。 そして、ついに... 手首を握られた。 「はーなーしーてーっ!!」 「いいから、他のお客さんに迷惑だって」 視線で、スタンバイしている他の乗客さんを示す。