廊下には、あたしと桃さんだけ。 ちょっぴり緊張する。 「よし、歩ちゃん。これから時間ある?」 「へ?」 見上げると、微笑むお姉さんみたいに優しい表情。 「絶対に、あの裏表ありそうな女より可愛くコーデしないと...」 ゴウゴウと燃えている瞳。 『あの裏表ありそうな女』って、美咲さん? 「さぁっ、思い立ったが吉日よ!」 グイッと腕を掴まれ、またもや寒い風が体を包む。 あたしは行く気ないのにぃぃぃいい。 心の中で叫ぶだけなの。