桃さんに支えて貰い、室内へと入る。 すると、 「あっ、歩さんに――...?」 丁度良く椎と美咲さんに逢った。 椎の部屋に入るほどの仲なんだ。 あたしのふくれっ面に納得した桃さん。 「初めまして、私宝来美咲と申しますっ...」 恥ずかしそうに頬を染める美咲さん。 「あぁ。よろしく」 何かを感じ取ったのか、短く返す桃さん。 それにただ首を傾げるあたし。