【完】あたしが君を守るから






参加者の方々は、みんな会場にいるのか廊下は誰1人としていなかった。




つまり、あたしと椎しかいないってこと。




心臓も顔も熱い




それなのに、体は寒さに反応する。




「やっぱ、寒いよな」



着ていた上着を脱ぎ始める。



「ちょ、ちょっと待って?!」



急いでその行動を止めさせる。




「なに?」



疑問を抱かれる。




「見ての通り、あたしのドレスは汚れてるの。ここでジャケットを羽織ると、それまで汚れちゃう...」



躊躇いながら目を合わせる。