少しウェーブがかった栗色の髪の毛に、黒眼がハッキリと分かるブラウンの瞳の持ち主だった。
礼儀正しくて、全てが完璧な。
彼女の後ろ姿を見つめていた。
......それにしても、
「このドレス、どうしよう...」
丁度、夏目のジャケットにかかっていないのが悔しい。
ぶつかってきたのはあの子だけど、この場でとやかく言うのは気が引ける。
溜息をついていると、夏目の手が肩に触れようとする気配を感じた。
触れられるのは嫌い...!
防ごうとするが、たぶん間に合いそうにないと計算する。
...くる。
そう思い、手を振り払おうと準備する。

