「何突っ立ってんの?」 後ろから声を掛けられて、我に返る。 「すみませんっ...」 急いでその人の前から退き、脇に行く。 ペコリと頭を下げる。 「へぇ。珍しいね、歩が頭を下げてくれるなんて」 聞き慣れた意地悪な声。 まさか、と思い顔を上げる。 「あからさまにイヤな顔しないでくれる?」 「そりゃしたくなるわよ。相手があんたなんだから...」 腕組みをして、夏目を睨む。