【完】あたしが君を守るから





どうしてこの執事は、こんなにもずばずばと言える訳?!



どこの執事が判断しようと思い、顔を見る。




「あーっ......、理玖[リク]...?!」




「やっと見てくれた」




ニカッと意地悪っぽく笑う。




漆黒の髪も瞳も、昔と全然変わってない。




理玖の家は代々、ボディガードを務めている。




あたしが小さい頃から、理玖はお兄ちゃんみたいに優しくしてくれていた。




「久し振りに連絡くれたかと思えば、仕事。しかも、すぐに切るし」




拗ねたようにあたしを見つめる。




「いつの間にか、服をだらしなく着るようになったんだ?」



緩く結ばれたネクタイを掴み、引っ張る。



シルバーのクロスのペンダントが、あたしの前に現れる。



ワイシャツのボタンは留めずに、前ははだけて胸板が見えている。




「ばーか。ちゃんと着るっつーの」