後ろに付いておくべきなんだと思う。
そんなことを考えるけど、
冷たい視線を向けながら皮まで食べられるブドウを口に入れる。
「そのエメラルドがよくお似合いで...、溝口美華[ミゾグチミカ]さん」
「私のお名前を知っていらしたんですね...!!」
頬をピンクに染めて、瞳にはハートマークが見える。
椎の周りには、たっくさんの女の子がいるんだもん。
名簿を覚えたのは、自分をこんなハーレムみたいな状況にしたかったから?
ブチッと勢いよく、ブドウの粒をちぎる。
「お嬢様、そんなに力強くちぎると、実が潰れますよ?」
「別にいいんです。それにお嬢様でもありませんし」
「そうですね。確かにお似合いではございませんし...」

