【完】あたしが君を守るから






「ジロジロ見られていたから...」




似合ってないのを肯定するように、ヒソヒソととなりの人と話していたし。




惨めな気持ちはイヤなの。




視線を椎から逸らし、床へと向ける。




あたしの話を聞くと、椎はクスッと笑った。




バカにされた...。




だから、パンツスーツのままで良かったんじゃん。




泣きたかった。





消えたかった。





変わりたかった。