【完】あたしが君を守るから






「きゃーっ、柔らかい髪ーっ!」




緩く結んでいた髪のゴムを解いて、あたしの髪に触れる。




「肌だって、すごく綺麗...。これ、ファンデーションいりませんね...」




そっと頬に触れられる。




女の人だから、触れられてもビクッとは震えない。




でも、それは触りすぎ...。




「メイクは...、ナチュラルでお願いしますね...」




合間を見つけてお願いする。




「もちろん。派手なメイクは似合いそうになさそうね」




瞳を閉じると、アイシャドウを塗られたり、アイラインが引かれたのが解った。