『悪いな、桜野。』 水嶋くんはアタシの車イスを押してくれた。 『なぁ、そんなんでモデルなんかできんのか?』 水嶋くんは心配そうに聞いてきた。 『隠しとおして、バレなきゃいいのよ。無理をしてでも、周りの人に迷惑はかけられないからね。それがプロだから。』 これはモデルを始めたときに誓ったこと。 プロのモデルってことを、自覚すること。