暗くなったlilyの店内は、少し不気味だった。 入り口を抜けると、奥のVIPルームの光りが漏れてるのが見えた。 『ん?麗華〜?』 そう言って、VIPルームから、顔を出したのはみっちーだった。 みっちーはVIPルームから出てきて、私の傍に子声でささやいた。 『ねぇ、あの2人、かっこいいんだけど!スカウトしなよ!あれは売れるって!』 みっちーはかっこいいって言うけど、女目線じゃなく、仕事目線で言うのがほとんど。