いや、忘れられないんじゃない、忘れたくないんだ。 水麗の仕草も、匂いも、全て、鮮明に覚えてる。 気持ち悪いな……俺。 『いや、水麗のこと、思い出して、プレーしてるだけ。』 俺がそう言うと、航は少し苦笑いした。 『あ…悪い……』 航には水麗のことを話してある。 隠しても、意味がないから。