私が小学校に入った頃には、お父さんはよく仕事で海外に出かけるようになった。



そして、お土産にと買って来てくれたのは、いろいろな国の絵の具。




日本のモノとは微妙に違う、材質と色彩。



私のお絵描きは、いつのまにかその絵の具を使った絵画になっていた。




絵を描いている時が、一番楽しくて。




嫌な事があっても、楽しい事があっても。








私は…絵を描いていられれば、それで良かったんだ。