その仮面、剥がさせていただきます!

それでも何かあるはずと諦めの悪いあたしは、リクに対戦ゲームに挑戦させた。

その結果は……

見事記録更新!

って、喜んじゃいられない。



その後のクレーンゲームでは、絶対に取れない場所にある、訳の分からないキャラクターの人形を「欲しい」と言い張り「取れなかったらごめんね」といつになく弱気なリクでなんだか申し訳ない気持ちになったけど、クレーンの摘みから人形が外れた時には心の中で『ヤッター』って叫んだわよ。

ええ。あたし、意地悪よ。

だけど、落ちた人形が転がって、そのまま開いてた穴に落ちた時には、正直言って背筋に寒いものが流れたような気がしたわ。

こいつ。運まで味方してる……なんてヤツ!!

ってちょっと怖くなったのよ。



そんなこんなで、精神的にぐったりしながらの帰り道。

頭の中は、明日ユメカに会ったら何て言おう……ってことばかり考えていた。


ご満悦なリクの隣で、何かもわからない人形を持ったあたしは小さくため息をつく。

「リツ。今日はありがとね。俺の為に連れていってくれたんでしょ?」

「へ?」

「落ち込んでるって思ったから、誘ってくれたんだよね」

お蔭で楽しかったよとリクは笑った。



チクリと胸が痛む。

あたし、そんなに優しくなんかないよ。



強いて言うなら、リクの弱点は優しすぎることと鈍感すぎること。

それは長所にも成り得ることだけど。


短所が制服着て歩いてるあたしが、リクのことをどうこう言ってる事自体、本末転倒だっつーの!



容姿、運動神経、頭脳。

どれをとってもダメダメなあたし……

コンプレックスだらけのあたし……


「はぁ……」

思わずため息が零れる。