あたしは人差し指で自分を指すと、みんなが「うん。そうだよ。あんただよ」と言わんばかりの眼をしていた。



ハイハイ。分かりましたよ。


王子はあたしの趣味じゃ~ないが、隊員の無念を晴らすため、学園の女子たちの貞操ため、そして、王子に人気を独り占めされいじけている男子どものために






この上原律子。



一肌脱ごうじゃない!!






「それでは。りっちゃん隊員。潜入捜査、宜しくお願いいたします」


「うっし!あたくし、りっちゃん調査隊員はただいまから、潜入調査開始しいたしま~っす」


あたしが足を揃えてビシッと敬礼すると、他の隊員たちもきれいに揃えてあたしに向かって敬礼をした。



「くれぐれもミイラ取りがミイラにならぬよう」


「アイアイサ~このピチピチお肌が干からびるのはごめんです」





あたしは隊員に見送られながら、教室を後にした。