昼過ぎまで降っていた雨は止み、街は鮮やかなイルミネーションで輝いていた。 今日はクリスマスイヴ。 一年に一度の聖なる夜。 行き交う人々はみな恋人同士、幸せそうに街を歩いている。 そんな中で僕は一人またあのツリーの元へ向かう。 広場はもう人々でいっぱいだった。 ツリーを見上げながら星もない夜空にふと願う。 君も、どこかで見ているだろうか。 この色とりどりに輝く美しいクリスマスツリーを…。