「――それからすぐに柑一市の高校に転入しました。事故から2年、僕は彼女が今どうしているか何も知りません」 知る資格さえないのだから…。 そんな僕の長い話を守風さんは飽きることなく聞いてくれた。 「で、そのツリーを見に行く約束とやらの為に毎年広場にきてるってわけね」 「はい…。ホント今更なんですけどね」 ツリーを訪れたからといって約束が果たされるわけでもない。 それ以上に僕は彼女から大事なものを奪ってしまったというのに…っ。