目が覚めた時、交差点は救急車やパトカーのサイレンが鳴り響いていた。 辺りに散らばるガラスの破片。 事態が飲み込めない。 交差点の真ん中にはフロントガラスが割れてボンネットが凹んだ乗用車。 横断歩道は真っ赤に染まっていた。 そして、血だらけで救急車に運ばれる一人の少女。 それは変わり果てた僕の愛しい――。 「夏南…!?夏南ーー!!!!ぅわわぁああーー!!!」