「どう?少しは温まった?」 「は、はいっ!」 救急箱を抱えた彼女がそう問い掛ける。 それから彼女は僕の傷の手当に移った。 傷を洗い消毒し、傷薬を塗り、ひどい所には絆創膏を貼ってくれた。 「ま、こんなもんでしょ。思ったより顔とか腫れてないし。じゃ、はいこれ」 そう手渡されたのは着替え一式。 え…。 まさかここで着替えろと…?