「コラーァ!!!あんたたちそこで何してんだ!!!」 殴られる音だけが聞こえる中、そんな彼女の甲高い声が夜の広場に響き渡った。 先程と変わらず、制服姿で大きなスポーツバックを背負って仁王立ちしているあの子の姿が僕の目に映った。 「んだぁ!?あのガキ…!?」 「バカ!止せ!!あいつ…っ。間違えねぇ!!〝鬼の嵐〟だ!!」 「〝鬼の嵐〟!?こんなガキが!?んなわけ――ガァッ!!?」 彼女につかみ掛かろうとした男がまるで漫画でも見てるかのように鮮やかに宙を舞い、地面に倒れた。