そして迎えた日曜日、俺は、先週買ったばかりのジーパンに、トレーナーをきて、優衣の家へ向かった。

「ゆーいー。」

2階の窓を見上げながら、優衣へ声を投げる。

「はーい。」

優衣が窓から顔をだし、こちらへ手を降る。

優衣は、膝上までのワンピースに黒いシックなレギンス、それからブーツをはいて現れた。

「なに張り切ってんだよ。」

素直に『かわいい』って言えないんだよなぁ↓

やっぱ今まで友達だった分、素直に『好きだ』とか『愛してる』なんて言うのは、恥ずかしい。

「別に張り切ってないし。普段着みたいなもんだし。」

普段着が、ジャージのやつがよく言うよ。

俺たちは、じゃれあいながら、図書館へ向かった。

まさか、この選択が最悪の結末を迎えるとも知らずに…。