「城戸ー! ちょっと来い!」 「はい!」 いつものように話すことさえ出来ずモジモジとする私の耳に、夏希君を呼ぶ声が聞こえて、目の前の彼がそれに振り返る。 「ハナちゃん、ちょっと行かなきゃだから、また後で」 さっきよりも少し真剣な表情になった様子を見ると、声の主は先輩か、監督か。 そんな表情と声にもドキッとしちゃう私は、もう本格的にダメかもしれない……。