「何それ! やだやだぁー! 羨ましいー!」
「……そうかい?」
次の日のお昼休み、昨日のあった出来事を亜矢ちゃんに話してみたら、「うんうん! ドラマみたぁい!!」とほぼ予想通りの反応を示した。
そして両手を胸の前で組んで、うっとりフェイス。
「で、で、で、で?」
「ん?」
「メアド聞いた!?」
「聞くわけないじゃん」
「えぇー!? もったいなぁい!」
そんな言葉と共に、私の体を揺する彼女の手を“ペシッ”と振り払う。
「いいのっ! ほっといて!」
私だって、本当はちょっと聞きたかったもん。
だけど、せっかくあんなに仲良くなったのに、メアドとかを聞いて“何コイツ”とか、“そういうつもりで話してたの?”って、そんな風に思われるのが嫌で聞けなかったんだ。
えぇ。ヘタレですが、何か?
心の中で開き直る私の目の前には、相変わらず“もったいない”を連呼している亜矢ちゃんの姿。

