「えっと、すみません……っ」
何度もカバンをガサガサしたけれど、そこからお財布が現れることはなくて。
「どうしますかー……?」
げんなりした様子の運転手さんに、ちょびっと涙目になった。
だって、しょうがないじゃん!!
お昼までは、確かにあったんだもん!!
それでお昼のパンを買って、亜矢と華と一緒に食べて――……。
「……あーーーー!!!!」
亜矢だっ!!
そうだ!!
こうなったのは亜矢のせいだっ!!
帰り際にあの極妻が、“先輩にコクられた事を黙ってた落とし前つけな!!”とか言い出して、ジュースをおごって……。
お財布をブレザーのポケットにつっこんで、そのまま……学校に放置!!
最悪だ!!
どこまでも最悪な女、亜矢っ!!

