「このまま、年上がダメになっちゃったらどうしよう……」
少し離れたところで、亜矢にシメられている華を眺めながら、溜め息をこぼした。
別に、年上がみんなそうじゃないって事を、頭では理解しているつもりなんだけどさ。
「う~……」
初めての男があんなのとかって、私はどれだけ運が悪いんだろう。
いや、運とかじゃないのかな?
趣味?
男の選び方?
「はぁー……」
とにかく今は、自分の男を見る目に自信が全くないんだ。
はなまるパークに行ったら、ウサギさんに色々聞いてみよう。
また困らせちゃうかもしれないけど、現時点で猜疑心もなく接することの出来る年上の男の人なんて、お父さんとウサギさんくらいなんだもん。
……って、ついにウサギさん、あと15年で還暦を迎えるお父さんと同じレベルに達しちゃったよ。
「こんなこと言ったら、また怒るだろうなぁ」
何故かウサギさんのことを考えると、心が少しだけ軽くなって――……。
クスクスと笑った私は、そのまま机の上に突っ伏して、授業が終わる時間まで、体力の回復を謀《はか》ったんだ。

