「だって、最近の紗英つまんなーい」
ちょっと前まで、同じセリフを華にも吐き捨てていた亜矢は、不貞腐れながら私を見上げた。
自分でもわかってるんだけどさ。
もし私がこんな自分と友達だったら、本当につまらないと思う。
でも、彼氏がいなくなって、好きな人も出来なくて……。
なんだか気力が湧いてこない。
やっぱり私は、恋をしていないとダメな人種らしい。
「彼氏とラブラブなお2人には、この凍えるような寒さは解るまい」
「まぁ、それは確かに解んないけど」
「……」
亜矢、コノヤロウ。
だけどギロッと睨み付けたところで、亜矢が怯むはずもなく。
挙句の果てには――……
「あっ! そういえば、こないだ晃とパスタ屋さんに行ったんだけどさー。すっごい美味しかったのー! クーポン貰ったからあげようか?」
「……」
「あー、でもこれカップルチケットだぁー」
空気読めっ!!
と、思うようなのろけ攻撃をくり出す。

