「そもそも、何でウサギさんが謝るの?」
私のダメ出しを理解していないらしい、首を傾げたウサギさんは、私のその次の質問にまたペンを取る。
“俺が、きちんと話せなんて言ったから”
「それは違いますよ。だって、言っても言わなくても、彼が私をいつでもヤレる女と思ってた事に変わりはないんだから」
“でも、無責任にあんな事を言うべきじゃなかった”
「……」
“だから、ごめん”
キレイな文字で書かれたそれは、すごく真面目な文章なのに、大きな頭をペコッと下げたウサギさんは、やっぱりショッキングピンクに黄色いカッパ姿。
「……ぷぷぷっ」
“何がおかしいの?”
「ウサギさん、目がチカチカする。それより……ウサギさん?」
“はい?”
――ねぇ、ウサギさん。
「ギュッてして」
“……”
「もうあんな男の体とか匂いを思い出さないように、ギュッとして?」
ウサギさんの中身って、どんな人?

