あーあ……。
私ってバカだな。
だって、ウサギさんだってこんな話し困るでしょ。
ってゆーか、重いというか……面倒だよね?
相変わらず何も言わないウサギさんに嫌われるのはイヤだから、“ごめんなさい”って、“忘れて下さい”って言おうと思ったんだ。
だけどウサギさんは、彼? 彼女? に向き直った私の目の前で、手に持っていたノートにペンを走らせ始めた。
そしてそれを、私の方にゆっくりと向ける。
「……」
ウサギさん――……。
また溢れ出した涙で滲むそのページに書いてあったのは、
“俺のせいで、ごめん”
たった一言だけの、そんな言葉。
普段は自分のことを“ボク”って、そう言うのに……。
だから余計に、その一言がすごく真っ直ぐで、どこまでも優しい言葉だと思った。
「ウサギさん、ダメじゃん」
“え?”
“俺”だなんて言ったら、中身が男の人だってバレちゃうのに。

