雨の日は、モルモットも外にいないし、薄暗いパーク内には、いつもにも増して人がいない。
だから、こんな日にここに来るのは、よっぽどの事があった時くらい。
「……っく」
雨のせいなのか、涙のせいなのか。
とにかく私は、滲む視界のまま、ボーっと対岸の空港を眺めていた。
今日も空港には、色とりどりのライトがキラキラしていて、すごく綺麗。
“雨の日とか天気の悪い日に、あのライトが見えると、パイロットの人はホッとするらしいですよ”
『進入灯』というらしい滑走路のライトは、ウサギさん曰く、そういうものらしく……
「だからこんなにホッとするのかな」
何故か私の心までもホッとさせてしまうから不思議だ。
それでも、こんな日に、こんな所に来ちゃったら淋しさが増すだけかもしれないけれど……。
「こんな顔じゃ、家に帰れないもん」
グズグズと鼻をすすった私は、セーターの袖で、ボロボロと零れる涙を拭った。

