お話をしてはいけないらしいウサギさんは、筆談だと結構お喋りらしく。
《パンツ見えてたので、大急ぎでウサギ小屋に戻って、ボクのなけなしの毛布をかけてあげたのに!》
「そうなんだ! なけなしだったんだ!!」
《そうですよー? だって、飼い主さんに一枚しか貰えなかったから》
「毛布は配給制なの?」
《うん。モルモット達も、みんな一枚ずつ持ってます》
「嘘ばっかり!!」
《ホントですよ~》
体を楽しそうにユラユラさせながら、だいぶ慣れたペン使いで、ノートにどんどん言葉を書いていく。
それが本当に面白くて。
《夕日、キレイですよー》
しばらくのお話のあとの、ウサギさんのその一言で、自分の周りがすっかりオレンジ色に染まっている事に気が付いた。

