モフモフの大きな手で、持ちにくそうにペンを握ったウサギさんは、ノートの最初のページを捲って、そこに何やらサラサラと。
《風邪はひきませんでしたか?》
スッと差し出されたノートに書かれていたのは、そんな言葉だった。
男の人なのか、女の人なのか。
わからないけど、どちらかといえば女の人っぽい、キレイな文字で書かれたその言葉に、胸が温かくなる。
「ありがとうございます。おかげ様で、この通り元気です!」
ガッツポーズをして笑った私を見て、ウサギさんは、またノートに何やら書き始める。
えぇーっと、なになに?
《この前、パンツみえてましたよ》
「……え!? うそ!!」
《ホントです。まったく、イマドキの若いムスメサンはいかんですよ!》
ム、ムスメさん!?
「ウサギさんって、結構歳いってるんですね」
《はい?》
「だって“ムスメサン”なんて、若い子は言いません」
《ムカツク(`△´メ)》
「あははっ!!」

