「……あれ?」
広場について、定位置に向かおうとしたら、
「ウサギさんだ」
そこに座っていたのは、いつぞやのウサギさん。
「ウサギさんも休憩か」
数段しかない階段に腰かけているウサギさんは、今日も目をひくショッキングピンク。
その背後からゆっくりと忍び寄って……
「こんにちは」
多分、中身の目があると思われる口の辺りに、ヒョコッと顔を出してみた。
“……っ!!”
「やっぱり喋らないか」
もしかしたら、ビックリして“うわっ!!”とか、言うかなぁと思ったけど、さすがはプロ。
ビックリはしたみたいだけど、無言で体を飛び上がらせただけだった。
「この前はどうもありがとうございました。……って、憶えてないですかね」
“……”
「あ、そもそも中の人が違うかもしれないのか」
そうだよね。
きっとウサギさんの中身だって交代制のはずだし。

