好きだ好きだ、大好きだ。



「紗英、おはよー!」

「華! おはよー!」

次の日の朝、学校に向かう途中のバスの中で、同じクラスで仲良しの華(はな)に遭遇した。


「今日もポカポカだねぇ」

「ホントだねぇ」

華は、ポヨーッとしたイメージの、すごく穏やかな女の子――って、あれ?

“ポヨー”って言うと、なんか語弊があるかな?

でもとにかく、言葉にするとそんな感じの可愛い女の子で、のんびりペースの彼女が、私は大好き。


「今日もお昼中庭で食べようねー!」

「うん! あ、今日は亜矢は“晃君の日”か」

「そうそう。亜矢ちゃんのカバンが、あの重箱みたいなお弁当箱でいっぱいになる恐怖の日」

「晃君、いつも全部食べきってるとか……よく太らないよね」

「太っても、亜矢ちゃんがお残しを許さないんだろうね……」

亜矢っていうのは、ものすごく美人だけど、暴れ馬みたいな性格で、うちの学校の野球部のエースの彼女。

でもって、彼氏の晃君に近づく女は許さないという。