好きだ好きだ、大好きだ。


「……」


太陽が沈みきると、今度はポッテリとした月が空に浮かぶ。


この景色も大好きなんだけど、学校帰りにそのまま来ちゃったから、そろそろ帰らないと。



空を見上げて、もう一度息を吐き出した時……


「え?」


“ポンポン”と叩かれた肩。



振り返ると、そこにはピンクのウサギさん。


薄ピンクとかじゃなく、ショッキングピンクって言うのかな?


とにかく、すっごいピンク色のウサギさんが立っていたんだ。



「え……っと?」


誰もいないと思っていたその場所に、人――もとい、ウサギさんがいた事にも驚いて、


「ん? コレ?」


更に、手に持ったままの紺色のブランケットを指差しているから、ますます驚いた。