でも、そのいじけたような顔が、ちょっと可愛いから。


「でもね」

「んー?」


「ちゃんと応援しに行くから」

「……」


「これからもずっと、夏希君が上手に野球できるように、応援してる」



私のその言葉に、優しく瞳を細めた夏希君は、さっきよりも少しだけ長いキスを、私の唇に落とし、


「ありがと」


少し赤い顔をしたまま、小さくそう言った。