好きだ好きだ、大好きだ。


ドクドクという大きなその音は、私の物かもしれないし、もしかしたら夏希君の物なのかもしれない。

どっちかは分らないけど……。
すごく心地よくて、温かい気持ちになるのは確か。

「ハナちゃん」
「……うん?」
「もっかい言って?」
「ん?」
「俺のこと好きだって、もっかい言って」
「へっ!?」

夏希君の突然の言葉に、驚きすぎて声が裏返って――

「だって、さっき流しながら言われた気がしたし」

でも、顔を上げた先にあった夏希君の顔が、すごく嬉しそうだったから。

「夏希君」
「うん」

ゴクリと息を呑んで、心を整えて。

「……」

ハッとした。

「その前に、1個聞いていい? てゆーか、再確認」
「は?」
「夏希君は、私のことが好きなのですか?」

見上げる夏希君の目が一瞬見開かれて、その後“好キナノデスカ?って何だよ!!”って大笑いされて……。